minimum enough 最小にして充分。
社名であり、私たちがご提案するモノやコトの方向性も示しています。
多くの生活商品は、経済成長と共に一般化と低価格化が進み、商品個々の『特徴や尖り感』が無くなったように感じます。お買い物で『モノを探すワクワク感』や『お好みのモノが探せた時の感動』は時代と共に少し薄れたように思います。
私たちは、そういった商品や素材に、過去とは異なる視点と価値観で向き合い、新しい命を吹き込んでゆきたいと考えます。
生活用品、とりわけ家電製品はこれまで『新しい機能の積み増し』と『性能数値のトップラン』競争で進化してきました。
結果、高付加価値商品が増えた一方で『単機能、シンプル。でも、ちょっと気の利いた商品』は少なくなりました。
多機能化、高性能化された商品は私たちの生活の本質を豊かにしたのでしょうか。
数多くの複雑な機能のほとんどは、ほぼ使わずに、一番使う機能を作動させるための操作ボタンは押しずらいシート型操作スイッチになりました。昔の機械式ダイヤルやスイッチは無くなり、あの『カシャッ!』という『電源を入れた感』は無くなりました。
毎日、毎朝、操作するときの『使い心地』『触り心地』『代替えの効かない機能』に絞ることによって生まれる商品の『余白』をあえて残す。
あえてその『余白』を豊かさとするモノづくりがminimum enoughの由来です。